お坊さんと聞くとどのようなイメージがありますか?
お坊さんの主な仕事内容というと、法事やお葬式でお経を読むなど、やや堅苦しいイメージがありますし、あまり接点がないのでよく知らないという方が多いのではないでしょうか。
しかし今現在、お坊さんの形は変化しつつあります。お寺の住職をされている一般的なお坊さんがいる反面、お寺の外で様々な活動を行い、仏教を日本に啓蒙させようとしているお坊さんもいるのです。
今回インタビューさせてもらった深澤亮道さんもその一人です。
福井県にある曹洞宗の大本山「永平寺」で4年半修行した後、曹洞宗総合研究センターに所属し、仏教を広める活動をする傍ら、その伝達方法を研究されています。
今回は亮道さんはどのような活動をしていらっしゃるのか、Danjiki Campではどのようなコンテンツを提供しているのかをお伺いしました。
自己紹介をお願いします。
岩手県花巻市出身。
曹洞宗の大本山永平寺で4年半修行を積んで、現在は曹洞宗総合研究センターの研究生として仏教を広める手法などを研究しています。
総合センター以外では、「禅活-zenkatsu-」という任意団体で朝に坐禅会を開いたり、食事作法と精進料理のワークショップ、写経会を開いたりしています。
Danjiki Campでは、坐禅指導を中心に、回復食の時の食事作法、写経などをコンテンツとして提供させていただいております。
Danjiki Campに関わることになった経緯を教えてください。
Danjiki Campの発起人である中村くんに誘われたのがキッカケです。
中村くんとは以前から友達で、一緒にカフェに行ったり、私が定期的に開催している禅活のイベントによく参加してくれていました。
ある日突然、中村くんから「亮道さん、一緒に断食しません?」と言われた時は驚きました。(笑)
なぜ坐禅を提供しようと思われたのですか?
坐禅は、何も考えず自分を見つめることのできる時間です。
情報が溢れて、朝から晩まで動きっぱなし、考えっぱなしの現代社会において、何も考えない坐禅の時間はとても意味があると感じています。
断食という改めて自分を見つめる時間として、坐禅はとても関連性が強いと感じコンテンツとして提供することにしました。
坐禅で得られるものとかは何かありますか?
坐禅の教えに「得るところなく、悟ることない」いうものがあります。
確かに、坐禅をしたからといって何かを得られることはないですが、姿勢を調え、呼吸を調えることで自ずと心は調っていきます。
皆さんは普段、歯磨きやお風呂で身体を洗うといったような行動は当たり前のように行うと思います。
坐禅はまさに心が乱れやすい現代だからこそ、当たり前のように毎日行う『心の洗面』といったところでしょうか(笑)
どんな人に坐禅を体験してもらいたいと考えていますか?
生活の一部として日常的に行えるのが坐禅です。
いつでもどこでも、姿勢を調え、呼吸を調えればそれが坐禅になります。
だからこそ特定の人ではなく、全ての人に広まって欲しいですね。
亮道さんの思うDanjiki Campの魅力を教えてください。
このDanjiki Campは、堅苦しいものではなく、苦しさが少ないのが特徴です。
飽食時代で食に対してのありがたみが薄れてきている今、食べることを意識できる、食に関して改めて考えるきっかけになれることが魅力的だと思います。
また、様々なコンテンツがあるので、ヨガ・ピラティスで体の使い方を学んだ後に坐禅をするなど、普段できない贅沢な体験ができることも魅力の一つですね。
最後にこれからDanjiki Campに参加される人に向けて一言お願いします。
騙されたと思って来てみてください。(笑)
Danjiki Campは食に対しても、自分に対しても意識が変わる特別な時間だと考えています。
一度食を見つめ直してみませんか?